副業でネットワークビジネスをしていた債務者の多重債務について自己破産により解決した事例
2020.02.27
債務整理
事案概要
- 依頼者は会社員として働きつつ10年以上前からネットワークビジネス(アムウェイ)の副業をしていたが,勤務先の倒産による転職に伴う減収や,子どもの進学による支出増などから生活に窮するようになり,次第に消費者金融等から多額の債務を負担するようになった。
そこで,債務の返済のために一念発起し,会社勤めを辞めて個人事業として宅配便のドライバー業を始めたものの,思うように収益が上がらず,数ヶ月で事業を廃業することとなり,債務の返済継続を断念して,当事務所に解決を依頼した。
解決結果
受任後,全債権者に通知して債権調査を行い,依頼者と打ち合わせをしながら破産申し立ての準備を進めた。
依頼者はネットワークビジネスの副業を長年続けていたほか,個人事業者としてトラックドライバーをしていた経緯もあったことから,破産申立てにあたっては,管財事件扱いとしてもらうことを前提に,事業の内容を詳細に整理して裁判所に報告した。
その結果,受任から約9か月後に破産の申立てをし,破産事件は管財事件となったものの,特段の問題を生じることなく円滑に破産事件は廃止となった。最終的に,受任から約1年で全ての借金について免責を受けることができた。