建物建築を依頼していた建設業者とトラブルになっていた依頼者に対し,書面の作成のサポートをすることで無事トラブルを解決することができた事例
2020.02.27
訴訟・紛争解決
事案概要
- 依頼者は,収益物件を建築するためにローンを組んで土地を購入したうえ,土地上に建物を建築してもらうために建設業者と契約した。しかし,契約後,着手金を入金する直前になって,依頼先の建設業者が倒産寸前であり,各所で工事遅延を起こしているという情報が入った。
そのため,代金を支払って工事に着手してもらったとしても工事を完了させることは難しいと判断し,着工前に契約を解消したいと考えて,当事務所に相談来所した。
相談に来た時点で着手金の入金期限は過ぎており,建設業者の代理人弁護士から着手金の支払を求める文書が送られて来ている状況だった。
解決結果
業者からの請求を拒否して損害を最低限に抑えるためには,法律的な観点からきちんと反論をして業者側と協議する必要があった。
そこで,まずは当事務所において,業者に対して送付する回答書面の内容を作成することとし,書面の送付とその後の協議はひとまず本人が対応することとしたところ,協議がうまくすすみ,最終的に本人と業者との間で和解が成立した。
当事務所の関与は書面作成だけにとどまったため,弁護士費用の負担も軽く済み,経済的負担の少ない形でトラブルを解決することができた。