過失割合に争いのある駐車場内での事故について、人身傷害保険金を受け取ったうえで訴訟を提起し、訴訟上の和解によって相当な賠償金を得ることができた事例
2023.11.24
事案概要
- 依頼者は、自家用車でコンビニの駐車場の通路部分を走行中、右方から急にバックしてきた相手方車両に衝突され、むち打ち等の怪我を負った。当初、依頼者は双方の保険会社を通じて相手方と示談の話し合いをしていたが、相手方との間で過失割合が争いになって全く折り合いを付けることができず、弁護士費用特約を利用して当事務所に依頼をした。
解決結果
受任後、相手方保険会社の人身損害担当者及物損担当者とそれぞれ示談協議にあたった。
事故態様について当方と相手方との間で見解に相違があり、過失割合についての協議は難航したが、物損については、協議の結果、相手方からある程度譲歩を引き出すことが出来たことから、過失割合を当方2対相手方8とする内容で、提訴前に示談を成立させた。
他方で、人身損害についてはさらに争いが大きく協議による解決が困難だったことから、提訴前に人身傷害保険金を請求して保険金の支払を受けたうえで、損害賠償請求訴訟を提起した。その結果、訴訟においても、物損の示談と同様に過失割合2対8とする和解が成立し、提訴前に支払われた人身傷害保険金とあわせて、こちらの請求額の満額に近い賠償金の支払を受けることができた。