高齢になった母親が3人の子に対して希望する内容で公正証書遺言を作成した事案
2022.03.03
遺言・相続
事案概要
- 依頼者は,高齢になったことに伴い,遺言書の作成を希望していた。依頼者の子Aは,依頼者の近くに住んでおり,持病で仕事に就くことが困難な反面,日常生活については一通りのことができるため,高齢の依頼者にいろいろな点で協力をしていた。他方で,経済的に自立して遠方にいる子B・Cもおり,依頼者は,A・B・Cへの分配方法に差を設けることについて悩みを持っていた。依頼者は,Aと共に当事務所への相談に訪れ,依頼をした。
解決結果
依頼者と相談をしながら,Aに資産価値の高い自宅を単独で相続させる反面,B・Cにも理解が得られるよう他の点で工夫を行った。遺言執行者にはAを指定し,当事務所が将来的にAの代理人としてサポートできる体制とした。そして,無事,公正証書遺言を作成することができ,依頼者やAは安心した様子であった。