破産した借地人の破産管財人との協議により土地の返還を受けることができた事例
2019.06.27
訴訟・紛争解決
事案概要
- 依頼者は数十年前に相手方会社に土地を貸し,相手方会社はこれを代表者の自宅用地や商業用駐車場敷地などの用途に利用していた。土地は相当程度利便性の高い立地であり,地価もかなり高額であった。
しかし,相手方会社が業績悪化により破産し,従前どおりの賃貸借契約を維持することができない状況となったことから,土地に関する権利関係を適切に整理するため,当事務所に解決を依頼した。
解決結果
受任後,速やかに借地人の管財人弁護士と協議にあたった。借地上の建物に複数の抵当権が設定されていたり,建物が第三者に賃貸されていたりするなど,権利関係は複雑な状況であったが,関係各所との協議の結果,抵当権を借地人側で全て抹消したうえで土地上の建物を依頼者側が低廉な価格で買い取る内容で協議がまとまり,少額の費用で土地を取り戻すことができた。