退職にあたって勤務先との交渉に対応し,円満な退職を実現した事例
2020.10.21
労働問題
事案概要
- 依頼者は医療機関に勤務していたが,勤務先の事務長から勤務中の態度や性格,特定の患者とのトラブルへの対応等についていわれのない非難を受け,「懲戒解雇されたくないなら自主退職しろ」と言われた。依頼者はこのような仕打ちを受けたことで働き続ける意欲を失い,自ら退職を希望するに至っていたが,退職にあたって無用なトラブルを避けるべく,勤務先との交渉を当事務所に依頼した。
解決結果
依頼者は,退職にあたって,①後任への引き継ぎの終了後有給休暇を全部消化したうえで退職すること,②給与と賞与は満額の支給を受けること,③患者とのトラブルについては退職後依頼者が関わることのないよう勤務先において適切に対応してもらうことを希望していた。
そのため,受任後,勤務先に対して内容証明郵便を送付し,勤務先による退職強要が違法なものであることを指摘しつつ,上記①~③を条件として円満退社することで本件を解決することを提案したところ,勤務先が全ての条件に応じ,円満退社を実現することができた。